カードローンとは、利用限度額の範囲内なら何度でも借り入れが可能なローンサービスで、カードを所有しているだけでは利息がかからないため、いざという時の備えに最適です。
そんなカードローンには「銀行カードローン」「消費者金融カードローン」「信販系カードローン」の3種類があり、それぞれ以下のように特徴が異なります。
比較項目 | 銀行カードローン | 消費者金融 | 信販系カードローン |
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金利相場 | 低い | 普通~やや高い | 普通 |
借入上限額相場 | 高い | 低い~高い
※大手か中小かによる |
高い |
融資スピード相場 | 遅い | 早い | 普通 |
審査難易度相場 | 厳しい | 普通 | やや厳しい |
銀行カードローンは、消費者金融のカードローンや信販系のカードローンと比較して金利が低く、借入上限額が高いため、利息を抑えつつ高い金額を借り入れることができます。
この記事では、そんな特徴をもつ銀行カードローンのメリットやデメリット、危険性などについて解説します。
「銀行カードローンと消費者カードローンの違いを知りたい」という方や「銀行カードローンを実際に申し込んでみようと考えている」という方はこの記事を参考にしてみてください。
この記事でわかること |
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銀行カードローンとは?
銀行カードローンは、メガバンクや都市銀行、ネット銀行が提供するカードローンサービスのことです。
銀行カードローンは他の貸金業者に比べて金利が低く、1.5~15.0%程度が相場であるため、利子を抑えてお金を借りることができます。
カードローンを利用する銀行ですでに口座を持っていたり、保険に加入していたりすると、金利や融資において優遇してもらえる場合もあります。
また、銀行カードローンは利用限度額が800~1,000万円と高めに設定されており、限度額の範囲内なら何度でも借り入れが可能なため、金利を抑えてまとまった金額を借りたい場合に便利なサービスです。
銀行カードローンのメリット
銀行カードローンの主なメリットは下記の通りです。
銀行カードローンのメリット |
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それぞれ解説します。
消費者金融と比べて金利が低い
銀行カードローンは、消費者金融と比べて金利が低いです。
一般的に、銀行カードローンは消費者金融のほか、クレジットカードのキャッシングなどと比較しても金利が低めに設定されています。
カードローンの最高金利は利息制限法によって定められており、その範囲内で各社それぞれ自由に決めています。
銀行カードローンの金利相場は1.5~15.0%程ですが、消費者金融の金利相場は3.0~18.0%程となっており、銀行によって差はあるものの総じて消費者金融よりも低いと言えます。
金利が低いと利息を抑えられるため、返済額を極力小さくしたいのであれば、銀行カードローンがおすすめです。
総量規制の対象外である
銀行カードローンは、総量規制の対象外となっています。
総量規制とは、申込者の借り入れ総額が年収の1/3を超えないように貸付を制限することです。
消費者金融や信販系のカードローンは、貸金業法という法律に基づいて融資しているため、総量規制が適用されます。
一方、銀行カードローンは、貸金業法ではなく銀行法という法律に基づいて融資をしているため、総量規制が適用されません。
銀行カードローンは総量規制がないことから、借り入れ総額が年収の1/3を超えていたとしてもお金を借り入れられる可能性があります。
ただし、総量規制の対象外といっても無制限に借りられるわけではなく、多くの銀行は総量規制に相当する基準を設けています。
銀行カードローンであっても、年収の1/3以上は借りられない点は覚えておきましょう。
お金の使い道に制限がない
銀行カードローンは、お金の使い道に制限がありません。
カードローンは事業性のあるもの以外であれば、基本的にどんな用途にでも利用することが可能です。
生活費や医療費、冠婚葬祭はもちろん、趣味や旅行、家電の購入など、借り入れ金の利用目的は問われません。
住宅ローンやカーローンなど目的が制限されていないため、とりあえずカードを作っておけば困ったときにすぐに借り入れが可能です。
担保や保証人が不要である
銀行カードローンは、担保や保証人が必要ありません。
カードローンは「無担保ローン」と呼ばれ、担保・保証人不要で申込者だけで契約できます。
さらに、担保・保証人なしの場合は融資まで時間がかからないため、急な出費が重なってもすぐにお金を借りることができて便利です。
一部のカードローンではWeb完結に対応しており、カードレスで借り入れできる業者もあるなど、担保・保証人なしと合わせれば使い勝手も良くおすすめです。
利用限度内であれば何度でも借り入れができる
銀行カードローンは、利用限度内であれば何度でも借り入れができます。
借り入れは返済中でも完済直後でもどのタイミングでも可能で、利用限度額を超えなければ何回でも繰り返し借り入れできます。
そのため出費が重なる時でも、完済を待たずに新たに借り入れができて便利です。
なお、借り入れ時に手数料が発生することもあるため、取引に関する条件はよく確認しましょう。
銀行カードローンのデメリット
銀行カードローンのデメリットの主なデメリットは下記の通りです。
銀行カードローンのデメリット |
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それぞれ解説します。
即日の借り入れに対応していないことが多い
銀行カードローンは、即日の借り入れに対応していないことが多い点に注意が必要です。
消費者金融の場合、審査にスコアリングという自動審査を導入していることから多くの業者が即日融資に対応しています。
一方、銀行カードローンでは、仮審査と本審査の2段階に分かれており、仮審査に通過しないと本審査に進めません。
さらに、信用情報機関や警察庁のデータベースへ照会、在籍確認などの審査を行うため、審査のプロセスが多く時間がかかります。
以上のことから、銀行カードローンを用いた場合、融資まで数日~1週間程度必要となる場合が多いです。
そのため、すぐにお金が必要な場合や時間に余裕を持ってお金を借りたいのであれば銀行カードローンではなく消費者金融が提供しているカードローンに申請しましょう。
口座開設が必要な場合がある
銀行カードローンは、口座開設が必要な場合があります。
基本的には口座を持っていなくても銀行カードローンを利用できる場合が多いですが、銀行によっては口座の有無で利用できるローン商品に違いがあったり、キャッシュカードがなければ借り入れができなかったりします。
一部の銀行ではキャッシュカードに借り入れの機能を付帯していることがあり、この場合は口座を持っている人しかカードローンを利用できません。
銀行によって口座開設が必要かどうかは異なるため、申し込み前に確認するのがおすすめです。
電話での在籍確認が必要な場合が多い
銀行カードローンは、電話での在籍確認が必要な場合が多いです。
在籍確認の目的は、申し込み時に申告した勤務先や連絡先が正しいかどうか調べるためです。
ほとんどの場合、勤務先に「△△(担当者名)ですが、○○(申込者)さんはいらっしゃいますか?」というような電話がかかってきます。
もし申込者と違う人が電話に出たとしても、「○○は離席中しております」のように、会社に在籍していることが分かれば確認がとれたことになります。
電話の際はローン会社の社名ではなく担当者の個人名を名乗るため、カードローンの利用がバレることは少ないです。
どうしても電話を避けたい場合、一部のカードローンでは電話の代わりに社員証や給与明細などでも在籍確認が可能なため、事前に交渉してみましょう。
銀行カードローンはこんな方におすすめ
銀行カードローンがおすすめな方の特徴は下記の通りです。
銀行カードローンがおすすめな方の特徴 |
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それぞれ解説します。
返済総額をなるべく抑えてお金を借りたい方
銀行カードローンは、返済総額をなるべく抑えてお金を借りたい方におすすめです。
銀行カードローンは他のカードローンや貸金業者に比べて金利が低いため、利子を抑えることができます。
返済額は借り入れ元金に利子を加算するため、銀行カードローンのように金利が低ければ返済総額を極力少なくすることが可能です。
返済総額が少なければ、完済までにかかる期間も短縮することができるため、返済期間を延ばしたくない場合にも銀行カードローンは最適です。
お金が必要になるまで時間に余裕がある方
銀行カードローンは、お金が必要になるまで時間的な余裕がある方におすすめです。
消費者金融は融資スピードに特化しており、即日融資はもちろん、早ければ数分での融資が可能です。
一方、銀行カードローンは審査に時間がかかるため、申し込みをしてから融資まで数日~1週間程度は必要です。
そのため、銀行カードローンは「今度の旅行で使いたい」「次の引っ越し費用が必要」など、比較的お金を準備するまで時間にゆとりがある場合に向いています。
大きい金額を借り入れたい方
銀行カードローンは、大きい金額を借り入れたい方におすすめです。
銀行カードローンは利用限度額が比較的高額で、総量規制も対象外となっているため、申込者の経済状況にもよりますが高額融資を受けられる可能性があります。
利用限度額の範囲内なら繰り返し借り入れができるため、総額で言えば大きな金額を借りることが可能です。
そのため、銀行カードローンは車の購入や海外旅行などに向けて大金が必要な方におすすめです。
銀行カードローンを上手く使うためのコツ
銀行カードローンを上手く使うためのコツは下記の通りです。
銀行カードローンを上手く使うためのコツ |
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それぞれ解説します。
借り入れる前に返済計画を立てておく
銀行カードローンで借り入れる前に、返済計画を立てておきましょう。
例えば、ホームページ上で返済シミュレーションツールが利用できる金融機関は多く、借り入れ金額を入力すれば月々の返済額や返済総額などを算出することができます。
返済額や利子がどのくらいになるかを把握すれば、返済計画に役立てることが可能です。
また、手数料の有無も確認しておきましょう。
銀行カードローンは提携ATMを利用すると手数料無料の場合が多いため、返済額以外にかかる費用を少なくすることができます。
余裕がある際に繰上返済を行う
銀行カードローンを使う場合は、余裕がある際に繰上返済を行いましょう。
繰上返済は臨時返済とも呼ばれ、返済日以外に払える分だけ返済できる方法です。
例えば、毎月15日が返済日で返済金額が5,000円の場合、15日~月末に返済額とは別に20,000円返済すれば、20,000円は繰上返済として処理されます。
繰上返済は全額を元金の返済に充てられるため、借り入れ残高自体を減らして返済総額を抑えることが可能です。
繰上返済は返済期間も短縮できるため、収入に余裕がある時に活用するのがおすすめです。
おすすめの銀行カードローン3選
おすすめの銀行カードローンを紹介します。
楽天銀行スーパーローン
出典:https://www.rakuten-bank.co.jp/loan/cardloan/
金利 | 1.9~14.5% |
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借入上限額 | 800万円 |
無利息期間 | ー |
在籍確認方法 | 電話 |
郵便物の有無 | ○ |
Web完結 | ○ |
対象年齢 | 満20歳~62歳 |
公式サイト | 楽天銀行スーパーローン公式サイト |
楽天銀行スーパーローンとは、楽天銀行が提供しているカードローンサービスです。
Webまたはアプリからの申し込みが可能で、楽天会員であれば楽天IDを使って入力の手間を省いて申し込みができます。
金利は1.9~14.5%と銀行カードローンのなかでも低金利で、楽天銀行に口座がなくても利用できるため、普段利用している銀行口座ですぐに借り入れが可能です。
また、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンのATMは深夜帯を除き手数料は無料となっており、気軽に利用できます。
パートやアルバイト、学生でも申し込みが可能なため、急な出費に備えて準備しておくと安心です。
SMBCモビット
出典:https://www.mobit.ne.jp/index.html
金利 | 3.0~18.0% |
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借入上限額 | 800万円 |
無利息期間 | ー |
在籍確認方法 | ー |
郵便物の有無 | × |
Web完結 | ○ |
対象年齢 | 20歳~74歳 |
公式サイト | SMBCモビット公式サイト |
SMBCモビットとは、SMBCグループによるカードレス対応のローンサービスです。
Web完結可能で在籍確認の連絡も不要なうえ、即日融資にも対応してもらえるため、急いでお金が必要な場合も安心です。
また、SMBCモビットは振込キャッシングに対応しており、スマホアプリで全国のセブン銀行ATMで取引できるほか、LINE Payに手数料無料で直接チャージすることもできるため、借り入れから決済までスムーズに利用することができます。
SMBCモビットでは、ポイント付与サービスであるVポイントが利息200円ごとに1ポイントが貯まり、返済時に1ポイント=1円として返済の一部に充てることもできてお得なサービスです。
セブン銀行カードローン
出典:https://www.sevenbank.co.jp/personal/netbank/deposit_loan/loan/
金利 | 12.0~15.0% |
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借入上限額 | 300万円 |
無利息期間 | ー |
在籍確認方法 | 原則なし |
郵便物の有無 | × |
Web完結 | ○ |
対象年齢 | 満20歳~69歳 |
公式サイト | セブン銀行カードローン公式サイト |
セブン銀行カードローンとは、セブン銀行のキャッシュカードに付帯するカードローンサービスです。
全国のセブン銀行で24時間手数料無料の取引ができるため、土日祝日でも深夜でも、必要な時にすぐ借り入れが可能です。
借り入れはATMとネットバンキングによる振込が可能で、ATMは1,000円単位、ネットバンキングは1円単位と、より細かく金額を指定することができます。
ただし、セブン銀行カードローンはセブン銀行に口座を持っていることが利用条件となっています。
そのため、口座開設が済んでいない場合は、利用に時間がかるため注意しましょう。
銀行カードローンについてよくある質問
銀行カードローンについてよくある質問を紹介します。
銀行カードローンは違法?
銀行カードローンとは、銀行が国に登録を受けて銀行法に基づいて貸付を行うサービスであり、違法性はなく安心して利用できます。
銀行法は銀行業務に関する法律で、銀行の融資業務に対しても銀行法は適用されるため、法外な金利での貸付や厳しい取り立てなども行われません。
ただし、銀行カードローンは消費者金融よりも金利が低く、利用上限額も高いため借り入れしやすいものの、いつの間にか借り入れ金額が増えて返済が追い付かなくなるリスクもあります。
そのため、銀行カードローンは違法ではないものの、本当に必要な時だけ借り入れするように、節度ある使い方をしましょう。
「銀行カードローンが怖い」と言われるのはなぜ?
「銀行カードローンが怖い」と言われるのは、借り入れのしやすさ故に、必要以上に多大な金額を借り入れてしまう可能性があるためです。
銀行カードローンは金利が低く用途の制限もない自由なローンサービスですが、借り入れしやすい故にいつの間にか返済額が膨れ上がってしまう恐れがあります。
返済額を少なくすれば毎月の負担は軽くなりますが、完済までの期間が長くなるほど負担する利息の総額は増えていきます。
カードローンは上手に使えば急な出費の強い味方になりますが、使い方を誤れば多額の負債を抱えることになるためリスクも高いです。
そのため、カードローンは計画的に利用・返済し、臨時収入やボーナスなど余裕ができた場合は繰り上げ返済を検討しましょう。
銀行カードローンで返済ができないとどうなる?
銀行カードローンで返済ができない場合、以下のような措置がとられる可能性があります。
銀行カードローンでとられる可能性がある処置 |
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返済が間に合わないと通達が届き、通達に記載のある期日までに払えなかった場合に借り入れ機能が停止され、新規の借り入れができなくなります。
また、返済日を1日でも過ぎると遅延損害金が発生し、支払いがされるまで毎日加算されるため、返済額は日々増えていきます。
そして、返済日から2ヶ月以上経過するとカードローンを強制解約されてしまい、再度同じカードローンを契約するのは難しいです。
そのほか、返済遅延や未払いは信用情報にも記録されるため、他のローンを組むことも困難になります。
最終的に、強制解約後も滞納し続けると裁判所への起訴や差し押さえが実行されてしまうため、返済できない場合は借り入れ先に早めに相談しましょう。
銀行カードローンのメリット・デメリットまとめ
この記事では「銀行カードローンのメリットやデメリット」を紹介しました。
銀行カードローンは、金利が低く借り入れ限度額内なら何度でも使途を問わず借り入れ可能など、メリット面が多いローンサービスです。
ただ、借り入れのしやすさから、不要な借り入れをしないように注意しなければなりません。
銀行カードローンは金利が低いとはいえ、借り入れ金額が増えればその分利子も増えていきます。
いくら借りたら利子がどのくらいになるのか事前にシミュレーションを利用し把握したうえで、計画的に利用するようにしましょう。