この記事を読んでいるあなたは、
- 退職代行を使うとどんな後悔があるのか知りたい
- 退職代行で本当に退職できるのか心配
- 退職代行を使ったことが転職先にバレないか不安
上記のように考えているかもしれません。
今回は、そんなあなたに向けて、「退職代行を使って後悔した体験談や、後悔しないためのポイント」などをお伝えしていきます。
なお、結論から述べると、後悔しないためのポイントは以下の4点です。
- 本当に退職代行が必要か考える
- 引き継ぎ資料はあらかじめ作っておく
- 会社の備品を持ち帰っていないか確認する
- 私物を会社に置き忘れていないか確認する
この記事を最後まで読めば、退職代行を利用して確実に退職するためのポイントや信頼できる退職代行サービスの選び方を理解することができます。
すぐに仕事を辞めるなら、退職代行サービス!
また、以下の記事で退職代行のおすすめ業者や利用料金等をまとめて比較解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
退職代行で後悔した体験談|後悔するケースを解説
退職代行を利用して後悔するケース5選は以下の通りです。
- 退職後のトラブルへ対応してもらえなかった
- 想定以上に費用がかかってしまった
- 自力で退職しなかった罪悪感に苦しめられた
- 悪質な退職代行を利用してしまった
- すぐに退職することができなかった
それぞれ詳しく解説していきます。
退職後のトラブルへ対応してもらえなかった
退職後には、離職票や退職証明書が届かない、再就職に関して脅迫を受けるなど、様々なトラブルが起こる可能性があります。
なかでも、退職代行に対応してもらえないことが多いトラブルとして、退職後に会社から損害賠償を請求されてしまったというケースが挙げられます。
基本的に、退職代行を含め退職時に損害賠償を請求されることは少ないですが、会社や退職時の状況次第では請求されてしまう場合があります。
退職代行サービスには、弁護士・労働組合・民間企業が運営しているものがありますが、損害賠償問題に対処できるのは弁護士が運営している退職代行のみです。
そのため、労働組合や民間企業の退職代行を利用すると損害賠償が請求された際に対処してもらえない可能性があります。
また、退職代行の中には、そもそも退職後のトラブルをサービス対象外としているものもあるため、事前にサービス内容や範囲を確認するようにしましょう。
想定以上に費用がかかってしまった
退職代行の相場は2万円〜5万円程度であり、決して安いとは言えません。
退職とは本来であれば金銭的なコストを払わずに行えるものであるため、この金額に抵抗感がある人もいるでしょう。
退職の意思を自分で伝えられる環境にあれば、退職代行サービスを使わない方が得であるということも考えられます。
しかし、人間関係のトラブルでどうしても同僚や上司に顔を合わせたくない、一刻でも早く退職したいなどの事情がある場合には必要な出費であると考えることもできます。
費用を踏まえた上で本当に退職代行が必要なのかを検討することをおすすめします。
自力で退職しなかった罪悪感に苦しめられた
退職代行を利用し、人任せで退職してしまったことに罪悪感を抱いてしまう人もいます。
退職代行サービスは、その特徴上会社の人と顔を合わせることなく退職することになります。
そのため、お世話になった人に挨拶ができないまま退職してしまったり、引き継ぎ資料を十分に作れなかったりする場合もあり、社会人としての責任を果たせなかったと感じてしまう人もいるようです。
このような罪悪感が心配であれば、お世話になった人に内密に挨拶を済ませておいたり、あらかじめ引き継ぎ資料を作成しておくことも一つの手です。
また、必要のない罪悪感に苛まれるのを避けるためにも、自力では退職できない場合にのみ退職代行を利用することをおすすめします。
悪質な退職代行を利用してしまった
退職代行の中には、詐欺まがいの業者が存在することも事実です。
具体的には、先払いで料金を請求し、料金支払い後に急に連絡が取れなくなる場合や、各種手続きに常識外の料金を取られる場合があります。
さらに、最悪の場合では、料金だけ取られ退職に失敗してしまうということも考えられます。
詐欺業者を利用して後悔してしまうことを避けるためにも、以下の3点を意識するようにしましょう。
- 運営元がはっきりとしていて信頼のおける退職代行を利用する
- 退職代行を選ぶ際は、口コミや評判を参考にする
- 相場と比較して価格が安すぎる業者は利用しない
すぐに退職することができなかった
退職代行に依頼したからといってすぐに退職できるとは限りません。
退職代行に依頼して即日で退職できるというケースはもちろんありますが、すべてのケースでそのように上手くことが運ぶ訳ではありません。
特に、正社員の退職だと即日での退職が難しい傾向があります。
退職代行を利用したとしても、退職まである程度の時間が掛かってしまうことは覚悟する必要があります。
なお、即日で退職することはできなくても、手続きを全て退職代行に任せることで依頼当日から出社の必要はなくなります。
退職代行で後悔した人の口コミ
退職代行で後悔してしまった人の口コミとして、以下のようなケースでの口コミがあります。
- 費用が想定以上に高かったケース
- 自己嫌悪を感じてしまったケース
- 悪質な退職代行を使ってしまったケース
- 退職まで時間が掛かってしまったケース
それぞれ詳しく見ていきます。
費用が想定以上に高かったケース
退職代行費用高すぎて草!
出典:https://x.com/sryk717/status/1250317881989947395
月曜から仕事だ…早く辞めたい…退職代行使いたいくらいだけど高すぎてもったいないよなぁ
出典:https://x.com/koala_babys/status/1613171325467783170
仕事辞めたいなー。退職代行って高いよねー。あーどうしよう
出典:https://x.com/tuki_ero32/status/1705039777345740844
退職代行の費用が高すぎるという意見が見られました。
退職代行の相場は約2万円〜5万円程度であり、自力でも退職できるという人にとっては高すぎると感じる価格かもしれません。
しかし、どうしても退職意思が伝えられないという人や今すぐ退職したいという人の中には、値段は全く気にならないという人も多くいます。
費用を払ってでも退職したいという場合にのみ、退職代行を利用することをおすすめします。
自己嫌悪を感じてしまったケース
仕事辞めた。退職代行使って。自己嫌悪感ハンパない。
出典:https://x.com/kogecha_xyz/status/1652299029286637570
退職代行使ったその日って辞められたハッピー!っていうよりかは
やっとあの会社から抜け出せた安堵とこれからどうしよう自分クズだなあっていう自己嫌悪の気持ちが混じって精神状態がおかしかった
でも時間経つにつれて辞めて正解だったな!あの精神状態にさせた会社やべえって気づけます✌
出典:https://x.com/__cocolili/status/1399267081799888896
退職代行を使って会社辞めることにしました
とりあえず明日は休んで明後日実行してもらいます、やっぱり罪悪感はあるけどこれ以上病んだらいつ死んでもおかしくない状態にいるから早めに判断して良かったと思う。辞めた後はゆるーく頑張る出典:https://x.com/manimu____/status/1650326219978842114
退職代行の利用したことで自己嫌悪に陥ってしまう人もいるようです。
たしかに、自力で退職することができなかったということを負い目に感じてしまうことはあるかもしれません。
しかし、退職の意思を自分で伝えられない環境に置かれていること自体が異常事態であり、退職代行を使うことはまったく恥ずかしいことではありません。
自分のメンタルが壊れてしまう前に退職代行を利用することをおすすめします。
悪質な退職代行を使ってしまったケース
使った退職代行業者も全然連絡取れないし……。
有休消化の件も助けてくれなかったし……。給料未払いの件も放置かな……。
Twitterで有名な人が運営してるけどええかげんにせんと暴露すんでなぁ……。出典:https://x.com/hatahata_dayon/status/1687754109141815296
せっかく会社辞めたのに退職代行の対応が雑&冷たくてすごいモヤモヤしてる
たぶん退職はできるんだろうけどはっきり「退職okとのことですよ」とも言われないまま3日目…
そしていつ退職日になるんですかね?出典:https://x.com/haken_2022/status/1540133318100135936
私も昔退職代行サービス使って辞めた事あるけど、会社によると思いますが会社に電話してくるのは遅いし、退職会社の対応が遅いと言ったらもう管轄外です!って見捨てられて挙げ句の果てに金だけ高い。
やっぱり自分で言える勇気が1%以上あるなら、自分でした方がいいと思う。
私は高いお金払って…出典:https://x.com/blue_ral0802/status/1657370277465169922
悪質な退職代行を利用してしまい、望む対応を受けられなかったという人もいました。
退職代行の中には悪質な業者も存在し、せっかく依頼したのに役に立たないというケースもあるようです。
退職代行を選ぶ際には、実際にその退職代行を利用した人の口コミなども確認することが重要です。
また、この記事では後悔しない退職代行の選び方も紹介しているため、そちらも参考にしてください。
退職まで時間が掛かってしまったケース
やっっっと…!
退職代行から1ヶ月、ようやく退職届などの必要書類が届きました。退職日も確定せず、書類も届かず、待つこと1ヶ月
退職日も確定したし今月まで給料出るみたいなのでまぁ良しとするか
#退職代行出典:https://x.com/kurumin888/status/1755387295987810405
時間もったいないから退職代行使おうかな
最短で来月言われたけど…出典:https://x.com/ALLinboykun/status/1639244186468880385
結構時間掛かったけど、もう少しで退職の手続き終わる。
退職代行の弁護士さんありがとう
長々とお付き合い頂き感謝の極みブラック企業が多く、辞めれない人が多い中でこれは良き救済であった。
出典:https://x.com/zakuro1456/status/1612371924067450882
退職代行を利用しても退職まで1ヶ月程度の時間が掛かってしまった人もいるようです。
退職代行を利用してしまえば出社の必要はなくなるため、会社に行って気まずい思いをするという可能性は低いですが、1ヶ月間心が休まらないのは辛いでしょう。
勤めている会社や職位によっては退職代行を利用してもすぐに辞めることができない可能性があることに注意が必要です。
退職代行をうまく利用できたケースの口コミ
退職代行をうまく利用できた人の口コミとして、以下のようなケースでの口コミがあります。
- ストレスなく楽に退職できたケース
- パワハラやストレスから解放されたケース
- 即日で退職できたケース
- 全てを任せて退職できたケース
- 過度な引き留めを回避できたケース
- 有休や残業代を請求して退職できたケース
それぞれ詳しく見ていきます。
ストレスなく楽に退職できたケース
私は会社に辞めたいって言えなくてメンタル病みかけてたけど退職代行に依頼して辞めて最初からお願いすればよかったって思ったほど楽だった
退職代行サービスの選び方についても固定に載せてるとこ分かりやすいのおすすめ
法的にちゃんと手続きしてくれるとこでした出典:https://x.com/KOUHIRE0/status/1756819687352992087
えー今日付けで退職しました!(退職代行ですが) 明日は返却物とか色々郵送して1ヶ月くらいゆっくりしたいと思います
とりあえずバイト応募して転職先見つけようかなって予定でいます!出典:https://twitter.com/_____J_____MARU/status/1442431188921044997
先輩に会社辞めたい相談したら説教され会社辞めて次決まってんの?他行っても長続きしないとか言われたけど辞めてメンタル回復して転職もできたから
もう今日辞めたいという衝動で退職代行使って辞めたけどストレスなく辞めれてたので私はおすすめしてる
利用したとこの詳細は固定RTしてます出典:https://x.com/Lsensei8/status/1693722257221177472
退職代行を利用したことで楽に退職できたという声が多く見られました。
特に、会社を辞めたいとなかなか言い出せない環境にいた人の中には、もっと早くから退職代行を利用していればよかったと感じる人が多いようです。
なかなか退職希望を切り出せないという人は、退職代行を利用することで楽に退職できる可能性が高いでしょう。
パワハラやストレスから解放されたケース
もう退職代行の書類も到着日時指定で送れたし、私物も持ち帰ったし、内定先にも承諾書送ったし、あとはもう身体と心を休めるだけ〜〜〜。私、ブラック薄給パワハラの中、8年間お疲れ様でした!!!!
出典:https://x.com/hirahokage/status/1757875376032997417
退職代行使うなんて会社に迷惑かかるとか、引き継ぎしてないとか、社会人として最低の辞め方やなとか落ち込むかもしれないけど、そんなもん3日もすれば気にならなくなるよ
私は3日目の今朝胃が全然痛くないことに感動して退職代行使ってよかったと本当に思ってる。辞める会社のことなんか気にすんな!出典:https://x.com/okamomo_san/status/1337152052787433472
退職代行、毎日仕事行く前に胃痛と頭痛が止まらなくて夜は涙流しまくりで「このまま続けたらメンタルが死ぬ」ってなった時に使ったよ 私が利用した時は3万払って以降出勤せず、職場からの電話も来ずで辞められました
会社に言い出せないからって無理しちゃう人にぜひ使ってほしい出典:https://x.com/sakiyu0173/status/1378316942973472768
退職代行を利用することで無事退職でき、長年のパワハラから解放されたという人もいました。
パワハラを受けているような状況では、退職したい旨を上司に伝えることは非常に困難となりますが、そのような状況でこそ、会社の人と顔を合わせることなく退職できる退職代行が役に立ちます。
自分の心身が壊れてしまう前に退職代行の利用を検討してみてください。
即日で退職できたケース
退職代行利用して会社辞めたけど対応は完璧だったし即日辞めれたので早く辞めたいならおすすめ
会社辞めたいって思うと1週間も頑張れないし、辞めた身としては気持ちめちゃくちゃ軽い
親バレしないし非弁業者と違ってプロフにまとめてる業者はちゃんと弁護士対応(ここ重要)してるのでおすすめ出典:https://x.com/Fkbdjddnskdvei/status/1757779842840277287
固定RTしてる退職代行依頼して辞めたけど良かったし早かった
ちゃんと運営してる退職代行にお願いしてその日に会社辞めたけど正直辛い環境でずっと我慢してたのが時間勿体なかった
ただ当時精神的におかしくて辞める元気なかったから退職代行サービス頼るのは正解だと思った出典:https://x.com/jimetulond/status/1693730110334030061
退職代行使って辞めた流れだけど固定にもまとめてる退職代行に連絡→決済終わったらすぐ引き継いでその日に退職手続きしに会社に取り合ってくれたみたいで次の日から有給消化で会社辞めれてたのでホント神だと思う
ただ選び方に注意あるから固定に置いてる解説読めばどこに依頼すべきか参考にして出典:https://x.com/LsMr0m/status/1758377643894821111
退職代行を利用することで即日退社を実現できたという人もいました。
退職を検討し始めると、仕事に対するモチベーションが低下し、出社することが辛くなってしまうこともあるかと思われます。
そのような場合には、退職代行で即日退社してしまう方が気持ちが軽くなるという意見が多く見られました。
全てを任せて退職できたケース
なんのアドバイスにもならないけど、そうやって保育系の責任感強い仕事で、全部放り出して(そうざるを得なかった)退職代行してもらった私が近くにいることだけ覚えてて………
無理しないでとは言えないけどほんとに無理はしないでね、自分が壊れちゃったら戻すのは本当に大変だから……出典:https://x.com/batoravatoriata/status/1158328317931425793
精神の限界だったから退職代行サービスに丸投げする 藤田みさ 無職へ…
出典:https://x.com/mi_xovo_m/status/1740619587966980161
バイトで1か月前にやめてって言ってねってとこ多いと思うけど厳密に法律的に言えば2週間前でOKなんだよ!
だから一応1ヶ月前で言ったのにやめれない、、ってなったら最終手段でお金かかるけど退職代行に丸投げでOK!!
プロだからほぼ確実に辞めれるし有給も獲得してくれるよ出典:https://x.com/kurumi07123003/status/1719573064487415815
退職代行に依頼したことで全てを任せて退職できたという人もいました。
限界まで追い込まれてしまっている状態では、退職時に必要となる様々な手続きを自力で行うことが困難となってしまいます。
しかし、退職代行を利用すれば、全ての手続きを代行業者に任せ、依頼者は待っているだけで退職することができます。
退職したいが手続きを行う時間や余力がないという場合にも、退職代行は心強い味方となります。
過度な引き留めを回避できたケース
私の同期、年始初日に出てこなくて、どうしたのかなって思ってたら退職代行から電話来たよ
年末最後の日まで全然やめる素振り見せてなかったからびっくりしたけど、代行だともう引き留めようが無いからスパッとやめれてた出典:https://x.com/mika1117710/status/1651444766322851841
退職代行に頼むか、なんかごちゃごちゃ引き留めあったら
出典:https://x.com/ab25cq/status/1719693602958516323
退職代行頼んできたお☺️
過度な引き伸ばしにあってるし出典:https://x.com/mirimiri_lover/status/1561949121870966784
同僚が引き留められることなく、簡単に退職できていたという人の口コミもありました。
退職代行では、会社とのやりとりは全て退職代行が担うため、会社側は執拗な引き留めができなくなります。
退職の意思は伝えたが、過度な引き留めにあってなかなか話が進まないという人にも退職代行をおすすめします。
有休や残業代を請求して退職できたケース
私は退職代行使ってちゃんと有休消化もしてもらったよ!
ちゃんと法律で決まってるからかいしゃにいったほうがいい出典:https://x.com/uuri_yf/status/1641798912947388417
あ、今日から退職代行使っての有給休暇なので東京散策です。ニートじゃ無し!
出典:https://x.com/tentaru_33/status/1693385657916506195
今だから言えるけど退職代行に依頼して辞めてきました
利用したとこは固定RTしてる業者で解説とか比較みてちゃんと弁護士や運営元がしっかりしてそうなのと料金も相場程度だったので相談→そのまま依頼して会社行かずに辞めれた
しかも今まで出なかった残業代も請求できたので退職代行おすすめ出典:https://x.com/jimetulond/status/1737851090849427922
退職代行を利用したことで、有休消化した上での退職を実現できたという人もいました。
退職の意思を伝えることはできても、有休消化や未払いの残業代の請求などは行いづらいという人もいるのではないでしょうか。
そのような場合でも、退職代行を介してのやり取りであればしっかりと交渉を行なって有利な条件で退職できる可能性が高まります。
退職代行で後悔しないためのポイント
退職代行で後悔しないためのポイントは以下の通りです。
- 本当に退職代行が必要か考える
- 引き継ぎ資料はあらかじめ作っておく
- 会社の備品を持ち帰っていないか確認する
- 私物を会社に置き忘れていないか確認する
順番に詳しく解説していきます。
本当に退職代行が必要か考える
そもそも本当に退職代行が必要かどうかを今一度考えましょう。
なぜなら、職場の人間関係が良好である場合には、退職代行を利用することで却って人間関係に亀裂が入ってしまうことがあるからです。
また、前述の通り退職代行には相応の費用が掛かるため、不要な退職代行の利用はあとから無駄な出費であったと後悔してしまう可能性もあります。
自分の口で上司に退職したい旨を伝えられる場合には、退職代行を使わずに、自力で退職することが円満退社に繋がるでしょう。
ただし、パワハラやセクハラをはじめとした問題がある場合などには、自分で退職の旨を伝えることは非常に難しくなります。
そのような状況では、会社の人と顔を合わせることなく退職できる退職代行が大きな助けとなります。
少しでも自力での退職が苦しいと感じる場合には、退職代行サービスを利用することをおすすめします。
引き継ぎ資料はあらかじめ作っておく
退職代行を利用した際の後悔として、引き継ぎ資料を作れなかったことへの罪悪感を挙げる人は一定数います。
引き継ぎをうまく行うことができないと、後任者の業務効率が落ちてしまったり、イレギュラー対応が難しくなってしまったりして、後任者およびその同僚に迷惑をかけてしまう可能性があり、そのことに対して罪悪感を抱く人が多いようです。
退職後に引き継ぎに関して後悔しないためにも、可能な範囲内で引き継ぎ資料を用意しておくことをおすすめします。
また、会社によっては退職代行を通じて、引き継ぎ書の提出を求められる場合もあります。
そのような場合でも、あらかじめ引き継ぎ書を用意しておくことでスムーズに退職することができます。
会社の備品を持ち帰っていないか確認する
会社の備品を持ち帰った状態で退職代行を利用すると、退職手続き時に返却を求められます。
もちろん、退職代行を利用した場合には、備品の返却は基本的に郵送で行われるため、直接会社に出向く必要はありません。
しかし、余計な出費を抑えるためにも、あらかじめ備品を会社に返却しておくことをおすすめします。
会社から支給された健康保険証や名刺、社員証、さらにはノートPCなど返却しなければならない備品を持ち帰っていないか確認しておきましょう。
私物を会社に置き忘れていないか確認する
会社に私物を置いていた場合には、置き忘れた私物がないか確認するようにしましょう。
会社側は従業員の私物を勝手に処分することはできないため、私物を置き忘れてしまうとその処理について会社から連絡が来る可能性があります。
退職代行を利用した場合、私物のやり取りは基本的に郵送で行われるため、直接会社に出向く必要はありませんが、退職代行利用後の会社とのやり取りを減らすためにも、私物は最終出社日までにできる限り持ち帰るようにしましょう。
後悔しない退職代行サービスの選び方
後悔しない退職代行サービスの選び方は以下の通りです。
- 弁護士か労働組合が運営している退職代行を選ぶ
- 相場と比べて安すぎる退職代行は選ばない
- 必要なサービスが揃っている退職代行を選ぶ
- 対応・態度がよい退職代行を選ぶ
- 支払いタイミングや方法を考慮して選ぶ
順番に詳しく解説していきます。
労働組合か弁護士が運営している退職代行を選ぶ
退職代行サービスを選ぶ際には、労働組合あるいは弁護士が運営している退職代行を選びましょう。
なぜなら、会社との交渉を行えるのは、労働組合か弁護士が運営している退職代行のみであるためです。
退職代行サービスの運営者は、民間企業、労働組合、弁護士に分かれますが、運営者によって提供できるサービス内容が大きく異なります。
それぞれの運営者が提供可能なサービスを次の表にまとめました。
サービス運営者 | 提供可能なサービス |
---|---|
民間企業 |
|
労働組合 |
|
弁護士 |
|
弁護士資格を持たない民間企業が会社と交渉を行うことは「非弁行為」と呼ばれる違法行為であり、民間企業運営の退職代行が会社と交渉を行うことはできません。
また、万が一民間企業が運営する退職代行が会社と交渉を行なっていた場合、代行依頼者にも不利益が及ぶ可能性があります。
そのため、「退職の意思を代わりに伝えてくれるだけで構わない」という場合を除き、労働組合もしくは弁護士が運営する退職代行を選ぶことをおすすめします。
相場と比べて安すぎる退職代行は選ばない
相場から大きく外れた低価格を提示している退職代行を選ぶのは避けましょう。
前述した通り、退職代行サービスの相場は2万円〜5万円前後です。
相場と比較して安すぎる価格を提示している退職代行の場合、サービスの質が低くお金だけを取られて退職に失敗する、後から高額の追加料金を請求されるといったリスクがあります。
退職代行を選ぶ際には、費用よりも口コミや評判、実績などを重視することをおすすめします。
必要なサービスが揃っている退職代行を選ぶ
前述した通り、退職代行は運営者によって提供サービスの範囲が異なります。
基本的に労働組合や弁護士が運営する退職代行を選ぶことをおすすめしますが、提供サービスが充実している分費用が増えるのも事実です。
自分が必要としているサービスと費用を考慮し、適切な退職代行を選択しましょう。
また、退職代行の中には、退職失敗時の返金保証が付いているものもあるため、万が一の場合に備えて返金保証付きの退職代行を選ぶことをおすすめします。
対応・態度がよい退職代行を選ぶ
退職代行を選ぶ際には、対応・態度がよい業者を選びましょう。
なぜなら、依頼者とのやりとりが適当な退職代行は、得てして会社とのやりとりも適当であり、退職が失敗するリスクが高まるためです。
また、ただでさえ時間や心理的負担がかかる退職の際に、退職代行とのやりとりに時間がかかったり、ストレスを感じてしまっては本末転倒です。
料金を支払う前にあらかじめ無料相談を行い、対応や態度を見ておくようにしましょう。
具体的には、メッセージやメールの返信の速さや礼儀正しさ、言葉遣いなどを確認することをおすすめします。
支払いタイミングや方法を考慮して選ぶ
退職代行の主な支払いタイミングや支払い方法を次の表にまとめました。
支払いタイミング |
|
---|---|
支払い方法 |
|
退職代行の支払いタイミングは、一般的に前払いであることが多いですが、中には料金後払いの退職代行もあります。
退職成功前に料金を払うのが不安である場合には、料金後払いの退職代行を利用することをおすすめします。
また、支払い方法に関しては、銀行振り込みやクレジットカードでの一括支払いを求められることが一般的です。
そのため、まとまった金額をすぐに用意できないという場合には、クレジットカードの分割払いや、Paidyをはじめとした分割後払いに対応している退職代行を利用することも一つの手です。
支払いのタイミングや支払い方法の種類は事前に必ず確認し、自分の状況に適した退職代行を選択しましょう。
後悔しないためのおすすめの退職代行サービス5選
後悔しないためにおすすめの退職代行サービス5選を次の表にまとめました。
サービス名 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|
|
公式サイト | |
|
公式サイト | |
|
公式サイト | |
|
公式サイト | |
|
公式サイト |
それぞれ詳しく解説していきます。
退職代行ガーディアン
出典:https://taisyokudaiko.jp/
退職代行ガーディアンとは、東京労働経済組合が運営する退職代行サービスです。
東京労働経済組合は、東京都労働委員会の認証を受けた法適合の合同労働組合であるため、民間企業では行えない、退職に関わる様々な交渉を安心して任せることができます。
くわえて、弁護士事務所の約半額の費用で利用することができることも大きな魅力です。
>>依頼後は書類を送るだけで退職できる!
追加料金はかからず明瞭会計なため安心して利用できる!<<<
※公式サイトに遷移します。
退職代行ガーディアンの概要
運営会社 | 東京労働経済組合 |
---|---|
種類 | 労働組合運営 |
費用 | 29,800円(税込) |
追加料金 | なし |
支払い方法 |
|
代行内容 |
|
LINE対応 | ○ |
対応時間 | 24時間 |
公式サイト | 公式サイト |
退職代行ガーディアンの特徴
- 業界最安レベルの費用で高品質なサービスを提供
- 追加料金なしで費用が分かりやすい
- 依頼後は出社することなく退職可能
退職代行ガーディアンは、低価格でありながら、会社との交渉まで含めた高品質なサービスを提供しています。
実際に、退職代行ガーディアンでは退職できなかったというケースはこれまで一度もなく、そのサービス品質の高さを伺うことができます。
また、退職代行ガーディアンは、すべての退職手続きを代行してくれるため、依頼後に依頼者が会社と連絡を取ったり出社したりする必要がないのも大きな特徴です。
>>依頼後は書類を送るだけで退職できる!
追加料金はかからず明瞭会計なため安心して利用できる!<<<
※公式サイトに遷移します。
辞めるんです
出典:https://yamerundesu.com/
辞めるんですとは、LENIS Entertainment株式会社が全国統一労働組合と提携して運営している退職代行サービスです。
労働組合と提携することで、民間企業だけでは行えない有休消化交渉や未払い賃金交渉の実施まで対応しています。
また、辞めるんですは会社との連絡を全て仲介してくれるため、依頼者は辞めるんですに依頼した後、一切会社と連絡を取る必要はありません。
>>会社を辞めてからお金を払う!
追加費用は発生せず後払いも審査なしで可能!<<<
※公式サイトに遷移します。
辞めるんですの概要
運営会社 | LENIS Entertainment株式会社 |
---|---|
種類 | 民間企業(労働組合と連携) |
費用 | 27,000円(税込) |
追加料金 | なし |
支払い方法 |
|
代行内容 |
|
LINE対応 | ○ |
対応時間 | 24時間 |
公式サイト | 公式サイト |
辞めるんですの特徴
- 審査なしで後払いができる
- 追加料金や期間制限なし
- 依頼当日から退職まで出社の必要がない
辞めるんですでは、審査なしの後払いサービスを採用しており、料金の支払いは退職日が決定してからとなっています。
そのため、退職できなかったにも関わらず無駄に費用が掛かるという心配がなく、安心してサービスを利用することができます。
また、追加料金や期間制限などが一切ないため、税込27,000円で全てのサービスを退職日まで受け続けることが可能です。
>>会社を辞めてからお金を払う!
追加費用は発生せず後払いも審査なしで可能!<<<
※公式サイトに遷移します。
退職代行Jobs
出典:https://jobs1.jp/
退職代行Jobsとは、株式会社アレスが合同労働組合ユニオンジャパンと連携して運営している退職代行サービスです。
退職意思の伝達は株式会社アレスが行い、交渉の必要があれば労働組合に引き継ぐというかたちを取ることで、民間企業だけでは行うことができない会社との交渉を実現しています。
また、退職代行Jobsを利用すると、顧問弁護士監修の退職届テンプレートや業務引き継ぎ書テンプレートなどを受け取ることができるため、正しい退職届の書き方が分からないという場合でも安心して退職することができます。
>>相談から契約、退職処理まで全てLINEやメールで完結!
退職できなかったら全額返金!<<<
※公式サイトに遷移します。
退職代行Jobsの概要
運営会社 | 株式会社アレス |
---|---|
種類 | 民間企業(労働組合と連携) |
費用 | 27,000円(税込) |
追加料金 | 労働組合費:2,000円 |
支払い方法 |
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代行内容 |
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LINE対応 | ○ |
対応時間 | 24時間 |
公式サイト | 公式サイト |
退職代行Jobsの特徴
- 現金での後払いができる
- 退職できなれば全額返金
- 退職後の転職活動までフォロー
退職代行Jobsの大きな特徴は、現金での後払いに対応していることです。
急な事情での退職など、すぐに費用を用意できないという場合でも退職代行を利用できるのは、大きなメリットとなります。
また、退職代行Jobsは、退職できなかった場合には全額返金を保証しています。
ただし、これまでの退職成功率は100%であり、返金保証制度が適応されたことはありません。
つまり、返金保証制度は退職代行Jobsの自信の表れと言えます。
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弁護士法人みやび
出典:https://taishoku-service.com/
弁護士法人みやびとは、労働問題の解決を強みとする弁護士事務所です。
法律のプロである弁護士が会社との交渉をはじめ退職までの手続きまで対応してくれるため、依頼者は一切出社することなく退職することができます。
また、弁護士法人みやびは、退職成功後も無期限のアフターフォローに対応しており、退職後のトラブルなどが発生した場合でも弁護士に相談することができます。
>>会社と一切やり取りせずに退職できる!
未払い給与や有給休暇、退職金交渉なども相談可能!<<<
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弁護士法人みやびの概要
運営会社 | 弁護士法人みやび |
---|---|
種類 | 弁護士事務所 |
費用 | 55,000円(税込) |
追加料金 | 回収した残業代・退職金などの20% (会社が支払いを拒否し、弁護士が交渉を行なった場合のみ) |
支払い方法 | 銀行振込 |
代行内容 |
|
LINE対応 | ○ |
対応時間 | 24時間 |
公式サイト | 弁護士法人みやびの公式サイト |
弁護士法人みやびの特徴
- 依頼後は退職まで出社不要
- 弁護士を仲介した金銭要求交渉を行える
- 会社に対する損害賠償請求にも対応可能
弁護士法人みやびでは、損害賠償請求への対応や金銭要求交渉など弁護士事務所運営だからこその心強いサービスを受けることができます。
また、パワハラ・セクハラをはじめとしたハラスメント被害に対する損害賠償請求にも対応していることも弁護士法人みやびの特徴の1つです。
そのため、会社でのハラスメント被害に悩まされているという人も、安心して代行を任せることが可能です。
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フォーゲル綜合法律事務所
出典:https://enman-taishokudaikou.com/
フォーゲル綜合法律事務所は、1万件以上の退職代行実績を誇る弁護士事務所です。
情報番組「ミヤネ屋」で特集されるほどの知名度があり、退職代行サービスの草分け的存在となっています。
民間企業運営の退職代行とは異なり、弁護士が代理人となって退職手続きを行なってくれるため、有休消化交渉や残業代の請求などの会社との交渉まで行うことが可能です。
フォーゲル綜合法律事務所の概要
運営会社 | 弁護士法人フォーゲル綜合法律事務所 |
---|---|
種類 | 弁護士事務所 |
費用 |
|
追加料金 | なし |
支払い方法 |
|
代行内容 |
|
LINE対応 | ○ |
対応時間 | 24時間 |
公式サイト | フォーゲル綜合法律事務所の公式サイト |
フォーゲル綜合法律事務所の特徴
- LINEを通じて弁護士本人と打ち合わせ可能
- 退職後も弁護士による60日間のアフターフォロー
- 追加料金や成功報酬は一切なし
フォーゲル綜合法律事務所では、LINEを用いて弁護士本人とマンツーマンで打ち合わせを行うことができます。
そのため、退職時の細かな条件や希望まで余すことなく伝えた上で悔いのない退職を実現することができます。
また、すべてのコースで弁護士による60日間のアフターフォローを利用でき、退職後のトラブルに備えられることも大きな特徴です。
退職代行サービスを利用する流れ
退職代行サービスを利用してから実際に退職するまでの基本的な流れは以下の通りです。
- 退職代行へ無料相談
- 退職に関する自身の情報を共有する
- 利用料金を支払う
- 担当者との打ち合わせ
- 担当者から経過の報告を受ける
- 退職完了
順番に詳しく解説していきます。
退職代行へ無料相談
まずは、退職代行に利用したいと考えている旨を相談します。
基本的に無料で相談できる退職代行が多いほか、LINEを使って簡単に相談できる退職代行も増えてきています。
複数の業者に連絡を取り、価格や受けられるサービス、退職代行の態度などから利用する業者を決定しましょう。
また、未払金への対応や有給休暇の取り扱い、非弁行為に対するリスクなど不安な点があればこの段階で相談することをおすすめします。
退職に必要な情報を共有する
利用する退職代行を決定したら、申し込みを行い、退職に際して必要な情報を共有する必要があります。
必要となる主な情報は以下の通りです。
利用者個人の情報 |
|
---|---|
勤務する会社の情報 |
|
上記の情報以外にも、「返却して欲しい私物の有無」「離職票をはじめとした送付を希望する書類の有無」など退職に際しての希望があれば、この段階で大まかに伝えておきましょう。
利用料金を支払う
一通りの情報共有が終わると、提示した希望などをもとに今後の流れや利用料金の説明を受けます。
後々のトラブルを避けるためにも、万が一退職に失敗した際に返金保証があるのかについても料金支払い前に確認しておきましょう。
内容に問題がなければ、料金の支払いを済ませます。
なお、退職代行では一般的に前払いが採用されていますが、中には後払いを採用している退職代行もあります。
担当者との打ち合わせ
利用料金を支払うと、本格的に退職に向けた準備が始まります。
担当者と打ち合わせを行い、より具体的に退職の手はずを整えていきます。
担当者との打ち合わせは基本的にメールでの質問に答える形で進みます。
直接顔を合わせるなどの手間は掛からないため安心してください。
なお、担当者からの主な質問内容は以下の通りです。
- 退職を実行する日時
- 退職理由
- 返却の必要がある会社備品の有無
- 返却や処分を求める私物の有無
- 会社に発行を求める書類の有無
- 有給休暇や退職金について
後悔することが無いよう、希望がある事項についてはこの段階で詳しく伝えるようにしましょう。
希望を全て伝えることができたら、あとは退職代行に任せてしまって構いません。
担当者から経過の報告を受ける
各サービスで多少のばらつきはありますが、退職代行の担当者が打ち合わせの内容に基づいて、退職手続きを代行してくれます。
会社によって、一回で退職を認められる場合もあれば、複数回のやりとりが必要となる場合もありますが、いずれの場合でも代行依頼者が会社と直接やりとりする必要はなく、担当者からの報告を受けるのみで大丈夫です。
なお、会社から追加で書類や貸与品の提出・返却を求められた場合に関しても、担当者がその旨を伝達してくれるため、依頼者はただ求められたものを提出するだけで構いません。
退職完了
退職代行と会社の間で全ての必要なやりとりが終われば、晴れて退職となります。
なお、退職代行によっては、退職後の失業給付の申請や転職などまでサポートしてくれる場合もあるため、利用できるサービスがないか相談してみましょう。
退職代行で後悔しないためのよくある質問と回答【Q&A】
退職代行で後悔しないためのよくある質問には以下のようなものがあります。
- 退職代行に違法性はある?
- 退職代行はやめとけと言われる理由は?
- 退職代行で100%退職できる?
- 退職代行を使ったことが転職先にバレる?
- 退職代行を使ったあとはどうすればいい?
- 退職代行を使ったら恨まれる?
順番に詳しく回答していきます。
退職代行に違法性はある?
退職代行の利用には、一部違法性が生じる場合があります。
それは、民間企業運営の退職代行が会社と「交渉」を行ってしまった場合です。
弁護士資格を持たない者が、報酬を得る目的で交渉業務を行うことは「非弁行為」という違法行為であるため、民間企業運営の退職代行は交渉業務を行うことはできません。
ただし、憲法で団体交渉権が保障されている労働組合はこの限りではなく、会社相手に交渉を行うことが認められています。
したがって、会社との交渉を行いたい場合には、必ず労働組合か弁護士が運営する退職代行を利用してください。
なお、退職の意思を「伝達」するのみであれば、民間企業運営の退職代行を利用しても一切違法性はありません。
退職代行はやめとけと言われる理由は?
退職代行はやめとけと言われる理由には以下のようなものがあります。
- 約2万円以上の費用が必要である
- 運営者によっては会社との交渉ができない
- 中には悪質な退職代行もある
まず、退職代行の利用に決して安いとは言えない費用がかかることが挙げられます。
また、民間企業の運営する退職代行では、会社との交渉を行うことができず、不利な条件で退職しなければならなくなってしまう場合もあります。
さらに、無名な退職代行の中には悪質な詐欺業者が紛れ込んでいる可能性もあります。
上記のようなリスクも存在するため、自力で退職できるような場合には、退職代行を使わない方がよい場合があるのは事実です。
ただし、相場や運営団体の種類による提供可能サービス範囲の違いを理解した上で、口コミや評判を吟味することで上記のリスクはほとんど回避することができます。
そのため、自力での退職が難しいという場合には、積極的に信頼のおける退職代行を利用することをおすすめします。
退職代行で100%退職できる?
結論から述べると、退職代行を使っても100%退職できるとは言えません。
退職代行の中には100%の退職達成実績を謳うものもありますが、すべての退職代行で必ず退職できるという保証はありません。
場合によっては、退職に失敗してしまうことも考えられるため、あらかじめ失敗時の全額返金保証といったサービスが付いているか確認するようにしましょう。
退職代行を使ったことが転職先にバレる?
退職代行が使ったことが転職先にバレる可能性は非常に低いです。
転職先にバレる可能性が低い理由は以下の通りです。
- 前職調査は禁止されているため
- 元従業員の情報の外部提供は禁止されているため
- 退職代行運営者が利用者の個人情報を漏洩させることはないため
まず、個人情報保護法により、本人の同意がない前職調査は禁止されています。
また、同じく個人情報保護法により、企業は元従業員の個人情報を外部に提供することを禁止されています。
したがって、前職での勤め先から転職先に退職時の情報が漏れる可能性は非常に低いです。
くわえて、退職代行運営者も利用者のプライバシー遵守を徹底しており、第三者へプライバシー情報を漏洩することはありません。
ただし、同じ業界内の転職などでは、人づてに噂が広がってしまうという可能性も考えられます。
退職代行を利用する際にも、無用な禍根を残さないようあらかじめ特にお世話になった人に挨拶をしておくことやできる限り引き継ぎをしておくことが重要です。
退職代行を使ったあとはどうすればいい?
退職代行を利用した場合、その後は退職代行からの連絡を待つだけで構いません。
最短で退職代行に連絡をいれた当日から出社の必要は無くなります。
退職代行によって差はありますが、会社とのやり取りは基本的にすべて退職代行が行なってくれます。
ただし、必要書類が不足している場合などには、郵送することが求められる場合などもあるため、その際には適時対応するようにしましょう。
退職代行を使ったら恨まれる?
退職代行を使って退職をしたことに対し、恨みを抱くかどうかは人によると言わざるを得ません。
ただし、退職代行が世間に大きく知られるようになった2018年頃から5年以上が経ち、退職代行自体も社会に浸透してきています。
退職代行に対する意見も初期でこそマイナスの印象を持つものが多かったですが、近年では前向きな印象も多くなっています。
以前に比べると、退職代行を使ったからという理由で恨まれることは減っていると考えてよいでしょう。
退職代行で後悔したケースやおすすめサービスまとめ
この記事では、「退職代行を使って後悔したケースや、後悔しないためのポイント」などをお伝えしました。
退職代行は、基本的に問題なく利用できることが多いですが、あらかじめ相場を理解しておいたり、悪質な業者も存在することを知っておいたりしないと思わぬ後悔をしてしまうこともあります。
この記事で紹介した、退職代行で後悔しないためのポイントや後悔しない退職代行の選び方なども参考にしながら、自分にあった退職代行サービスを探してみてください。
退職代行を利用するか迷っている人は、まずは無料相談だけでも行ってみることをおすすめします。
また、以下の記事で退職代行のおすすめ業者や利用料金等をまとめて比較解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。