退職代行について調べると、「やめとけ」という否定的な意見が目につくことがあります。
退職代行サービスとは、退職の申し出や手続きを代行してくれる便利なサービスであり、自分で直接退職を伝える必要がないため、スムーズに退職できるのが特徴です。
しかし、「やめとけ」と言われる理由には、費用がかかることやトラブルが発生するリスクといったデメリットが関係しています。
この記事では、そんな「退職代行はやめとけ」と言われる理由について、メリット・デメリットや失敗を防ぐためのポイントを交えつつ解説します。
「退職代行の利用を検討しているが、『やめとけ』と言われていて不安」という方や「退職代行サービスを利用した失敗事例や、対処法を知りたい」という方は、この記事を参考にしてみてください。
この記事でわかること |
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退職代行はやめとけと言われる理由10つ
退職代行はやめとけと言われる理由は以下の通りです。
退職代行はやめとけと言われる理由10つ |
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それぞれ解説します。
退職に費用が発生することになるため
通常、退職をすること自体にお金は必要ありませんが、退職代行サービスを利用する場合、数万円の料金が必要になります。
そのため、「退職するだけで数万円も払うのは無駄だ」と考える人も多く、「退職代行はやめとけ」という意見が出てくる理由の一つとなっています。
しかし、精神的に追い詰められて「もう会社に行きたくない」と感じている人にとっては、たとえ費用がかかったとしても第三者に手続きを任せられる退職代行サービスは大きな助けとなるでしょう。
希望通りに退職できない場合があるため
「退職代行はやめとけ」と言われる理由の一つに、希望通りに退職できない場合があるという点があります。
希望通りに退職できない理由には、以下のようなものがあります。
希望通りに退職できない理由 |
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上記のことを避けるためには、サービス内容や対応範囲、利用した人の口コミなどを確認して、自分に合った退職代行業者を選択することが重要です。
悪徳業者に騙されてしまう可能性があるため
退職代行サービスの中には悪質な業者も存在するため、利用しないほうがいいといった意見があるのも事実です。
悪徳業者の場合、不当に高い料金を請求されたり、料金を支払った後に連絡が取れなくなったりするなどのトラブルが報告されています。
口コミが確認できない業者や、相場よりも料金が極端に安い業者はトラブルに巻き込まれるリスクが高まるため、退職代行サービスを利用する前に十分に情報を調べて、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
結局会社から連絡が来る場合があるため
退職代行サービスを利用しても、会社から直接連絡が来る場合があります。
退職代行サービスを利用した際、多くの場合は「利用者に直接連絡しないように」と業者から会社に伝えられますが、トラブルを避けたい会社側が念のため本人に連絡をしてしまうケースも少なくありません。
退職代行サービスの大きな魅力は、会社や上司との直接のやり取りを避けられる点ですが、会社や上司の対応次第では直接連絡を取ろうとしてくる場合があるため、あらかじめ注意しておく必要があります。
懲戒解雇や損害賠償のリスクがあるため
「退職代行サービスはやめておけ」と言われる理由の一つに、懲戒解雇や損害賠償のリスクがあることが挙げられます。
通常、退職代行サービスを利用して退職するだけでは懲戒解雇や損害賠償を負うことはほとんどありませんが、会社側が「業務に大きな損害を与えた」と判断した場合には、損害賠償責任を追及される可能性があります。
さらに、退職手続きが適切に行われず無断欠勤と見なされた場合、懲戒解雇の対象になるリスクもあるため注意が必要です。
退職代行サービスを利用する際は、専門家のアドバイスが受けられる業者を選ぶことで、懲戒解雇や損害賠償のリスクを抑えることができます。
退職に必要な書類が送られてこないことがあるため
退職代行サービスを利用すると、退職に必要な書類が送られてこない場合があります。
退職時には、源泉徴収票や離職票など、会社から受け取る書類がありますが、退職代行サービスを利用した場合、会社が意図的に送付を拒否したり、手続きミスで送付を忘れたりするケースもあります。
書類が手元に届かないと、自分で会社に連絡して請求する必要があり、退職代行を依頼している意味がなくなってしまいます。
スムーズに退職手続きを終えたい場合は、退職書類の請求をサポートしている退職代行業者を選ぶとより安心です。
人間関係の悪化につながる恐れがあるため
退職代行サービスを利用して退職すると、同僚や上司に直接挨拶をしないまま退職する形になるため、社内でのイメージが悪くなり、以降の人間関係が悪化する可能性があります。
退職代行を使って退職することに否定的な人もいるため、円満な退職をしたいのであれば、退職代行を利用するのはあまりおすすめできません。
「退職代行を使って退職したいけど、親しい同僚との関係は壊したくない」という方は、退職代行を利用する理由をきちんと説明し、可能な範囲で対面での挨拶を行いましょう。
突然の退職で引き継ぎ等が行えない可能性があるため
退職代行サービスを利用すると、引き継ぎが十分に行えない可能性があります。
退職代行サービスを依頼すると、その日や翌日から会社に出社しなくて済むため、突然の退職が可能ですが、急な退職によって後任の手配や業務の引き継ぎができず、会社や同僚に多大な迷惑をかけてしまう場合があります。
引き継ぎに関するトラブルを避けるためには、事前に引き継ぎ資料を作っておいたり、自分の業務は完了させておいたりするなど、できる範囲で準備を進めておくことが重要です。
退職代行の利用によって罪悪感を感じることがあるため
退職代行サービスを利用して退職することに、罪悪感を感じる人もいます。
退職の手続きを人任せにしてしまうことや、上司や同僚へ直接挨拶しないまま突然会社からいなくなることに対して、罪悪感を感じたり、後悔したりする人は少なくありません。
退職代行サービスは、いじめやパワハラの被害になどによって、すぐに会社を離れる必要がある方にとってはおすすめのサービスですが、自分の判断に後悔しないためにも、利用する前に慎重に検討することをおすすめします。
「会社都合退職」が認められないケースが多いため
退職代行サービスを利用して退職した場合、「会社都合退職」が認められず、「自己都合退職」として扱われるケースが多いです。
自己都合退職になると、失業手当の支給開始時期が遅れるほか、支給額が減ることもあり、経済的な負担が増える可能性があります。
ただし、パワハラやセクハラなどによって退職を余儀なくされたという証拠をハローワークへ提出することで、会社都合退職が認められるケースもあるため、状況に応じた準備をすることが重要です。
退職代行で失敗しないためのポイント・注意点
退職代行で失敗しないためのポイントや注意点は以下の通りです。
退職代行で失敗しないためのポイント・注意点 |
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それぞれ解説します。
退職代行業者の業務範囲を確認しておく
退職代行業者は、運営元によって対応できる業務範囲が異なるため、利用前に業務内容をしっかり確認することが重要です。
それぞれの業者が対応できる範囲は、以下の通りです。
運営元 | 退職の意思伝達 | 会社との条件交渉 | 法的な対応 |
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民間企業 | ○ | × | × |
労働組合 | ○ | ○ | × |
弁護士法人 | ○ | ○ | ○ |
退職の意思伝達はどの業者も可能ですが、条件交渉や法的な対応が可能かどうかは業者によって異なります。
それぞれの業者の特徴を理解し、自分の状況や目的に合った業者を選びましょう。
あらかじめ退職時の希望条件を決めておく
退職代行サービスを利用する際は、退職希望日や有給休暇の使用など、退職時の希望条件をあらかじめ明確にしておきましょう。
希望条件を事前に決めておくことで、業者とのやりとりがスムーズになり、退職手続きが迅速に進みます。
一方、条件が決まっていないまま退職代行を依頼すると、手続きが滞ったり、余計な時間がかかったりする可能性があります。
条件の食い違いがトラブルの原因になることもあるため、スムーズに退職するためにも、事前に自分の希望条件を整理しておくことをおすすめします。
自身の雇用形態が対応可能か確認する
多くの退職代行サービスは、雇用形態に関係なく利用できますが、場合によっては対応していないことがあるため、利用前に自身の雇用形態が対応可能かどうか確認する必要があります。
契約社員やアルバイトなどの有期契約の場合、以下の条件を満たしていれば契約期間中でも退職することが可能です。
契約期間中でも退職できる条件 |
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ただし、パートやアルバイトの場合は、かかる費用に対して退職代行を使うメリットが少ない可能性があるため、退職代行が自分の雇用形態に合ったサービスかどうかをよく考えた上で、利用を検討することをおすすめします。
追加料金の有無を確認する
退職代行サービスは、内容によっては基本料金の他に追加料金が発生する場合があるため、事前に追加料金の有無を確認しておきましょう。
追加料金の有無は業者によって異なりますが、労働組合が運営元の場合は、組合への加入費が別途必要になることがあります。
また、退職代行に加えて、失業保険に関するサポートや個別の交渉サポートなど、特定のサービスを依頼する際に費用がかかる場合もあります。
追加費用が発生することに抵抗がある方は、「追加費用一切なし」と公式サイトに明記されている業者を選ぶとより安心です。
顧問弁護士が在籍しているか・弁護士が監修しているかを確認する
顧問弁護士が在籍している、または弁護士が監修している退職代行サービスを選ぶと、法的な対応が可能になります。
弁護士が関与しているサービスを利用すれば、万が一損害賠償を請求されたり、未払い給料を請求したりする場合でも、退職代行業者へ対応を依頼することができるため、トラブル時も安心です。
退職代行を利用する際に、法的な対応も求める方は、弁護士が在籍、または監修している退職代行業者を選びましょう。
退職代行サービスを利用するのがおすすめのケース
退職代行サービスを利用するのがおすすめのケースは以下の通りです。
退職代行サービスを利用するのがおすすめのケース |
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それぞれ解説します。
自分で退職の意思を伝えるのが難しい場合
自分で退職の意思を伝えるのが難しい方は、退職代行サービスの利用を検討してみることをおすすめします。
- 退職を伝えること自体に大きなハードルを感じる
- パワハラなどで精神的に追い詰められ、会社に連絡できない
- 職場の人間関係が悪化しており、誰にも相談できない
上記のような状況の人にとって、会社の人と一切顔を合わせずに退職することができる退職代行サービスは大きな助けとなるでしょう。
退職を認めてもらえない・引き止めにあっている場合
退職を申し出ても、会社が退職を認めない、あるいは強く引き止めてくるケースがあります。
退職を拒否してくる会社の場合、退職のやりとりが難航するため、退職代行サービスを利用することで会社との面倒なやりとりを避けることができます。
退職を認めない態度や強引な引き止めがある場合は、会社とのやりとりがトラブルに発展しやすいため、条件交渉に強い弁護士や労働組合が運営している退職代行サービスを選ぶとより安心です。
有給の消化や残業代の支払いが認められない場合
退職時に未消化の有給休暇がある場合や、残業代の支払いを求めたい場合、退職代行業者に交渉を依頼することが可能です。
ただし、交渉を依頼する際は、条件交渉に対応している退職代行業者を選ぶ必要があります。
特に、労働組合と提携していない民間企業の退職代行サービスでは、会社との交渉が法律で禁じられているため、条件交渉には対応できません。
有給休暇の消化や未払い残業代の請求を希望する場合は、労働組合や弁護士が運営している退職代行サービスを選ぶようにしましょう。
退職するまでに会社に出勤したくない場合
精神的に追い込まれてしまった人や、病気を患って会社に出勤できなくなってしまった人でも、退職代行サービスを利用することで、即日退職することが可能になります。
退職代行サービスを利用すれば、会社とのやり取りはすべて業者が代行してくれるため、自身で行うのは必要書類を郵送することだけです。
「会社に出社せずに退職したい」といった方は、精神的な負担を感じることなく退職することができる退職代行サービスの利用をおすすめします。
退職代行サービスの利用者の口コミ・評判
退職代行サービスを利用した人からの口コミや評判を集めました。
退職代行サービスの利用者の口コミ・評判 |
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それぞれ紹介します。
退職代行サービスの利用者の良い口コミ・評判
退職代行サービスの利用者の良い口コミ・評判は下記の通りです。
辞めたくても引き留め、引き伸ばしにあっている複数の他の社員を目の当たりにしてました。
自分も心身共に疲れて辞める考えでした。
こんな状況から、どうなんだろうと駆け込みました。
親身に話を聞いていただけ、どれだけ安心できたか、もう感謝してます。
出典:https://g.co/kgs/SGkRAXp
自分ではどうしようもない状況だったので思い切って依頼しました。
丁寧にサポートしてくれてきちんと退職もできて感謝してます。
迷ってる方はおすすめです!ありがとうございました。
出典:https://g.co/kgs/cEWKQt5
はじめての利用で即日の依頼にもしっかりスムーズに事が運ぶように対応していただきありがとうございました。
お陰様で本当にストレスなく事を終えることが出来ました。
出典:https://g.co/kgs/Ded9KRY
退職代行サービスの利用者の良い口コミ・評判としては、下記のようなものがありました。
退職代行サービスの利用者の良い口コミ・評判 |
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退職代行サービスを利用した人の口コミで特に多かったのは、「依頼してから退職までが非常に早かった」「数時間で退職手続きが完了した」といったスピードに関する評価です。
また、退職代行サービスは、精神的に辛い状況にある人が多く利用するサービスであるため、利用者に寄り添った対応をしてくれる担当者がいる業者には、特に好意的な口コミが散見されました。
さらに、退職代行サービスは「本当に退職できるのか」と不安に感じるユーザーも多い中、迅速な手続きと利用者を気遣う対応によって、安心して利用できたという声も多く寄せられています。
スピード感と安心感を重視する方にとって、退職代行サービスは心強い選択肢になると言えます。
退職代行サービスの利用者の悪い口コミ・評判
退職代行サービスの利用者の悪い口コミ・評判は下記の通りです。
値段もお手ごろで口コミがよく頼みましたが、結局上司と連絡を取らなくては行けなくなってしまいさらに直接対面し、退職理由も言わなくては行けない状況になってしまいました。
ただ、退職相談への返信はとても早く対応もいいです。
値段で妥協せずもう少しいい所にすべきかと思います。
出典:https://g.co/kgs/LktQYfc
無事に退職することはできましたが、まだ書類等は届いてません。
時間をかけて着実に退職するのであれば問題ないと思いますが、即日スパッと辞めたいならあまりおすすめはできません。
出典:https://g.co/kgs/biWLSiZ
退職後困った時の相談の際の対応が遅すぎる
出典:https://maps.app.goo.gl/GfEmfDokBjpQwfrj6
退職代行サービスの利用者の悪い口コミ・評判としては、下記のようなものがありました。
退職代行サービスの利用者の悪い口コミ・評判 |
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退職代行サービスを利用した人からは、「退職はできたが、その後の退職手続きで不備があった」「希望通りの形で退職できなかった」といった口コミが見られます。
利用者が退職代行サービスの仕組みや手続きの流れを十分に理解していなかったこと、あるいは準備不足が原因となっています。
退職代行サービスを利用する際は、業者の特徴やサービス内容を事前にしっかり把握し、自分の希望や条件を明確に伝えることが重要です。
また、「依頼した担当者の対応が業務的で冷たく感じた」との声もあり、利用者に寄り添った丁寧な対応が求められていることがわかります。
利用者の口コミを参考に、慎重に業者を選びましょう。
退職代行を依頼するメリット
退職代行を依頼するメリットは次の通りです。
退職代行を依頼するメリット |
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それぞれのメリットについて解説します。
条件を交渉しつつ、スムーズに退職できる
退職代行を利用すると、退職日時や有給休暇の消化などの条件交渉を業者に任せることができ、スムーズに退職を進めることが可能です。
上司に直接交渉する必要がないため、退職に関するやりとりの手間や時間を大幅に省くことができ、面倒なトラブルに発展するリスクも減らすことができます。
さらに、退職代行サービスは依頼から退職までのスピードが早く、迅速に手続きを進めてくれるため、退職までの負担を最小限に抑えられるでしょう。
トラブルへの対応を一任することが可能
退職代行業者が弁護士法人や労働組合である場合、トラブルへの対応を安心して任せることができます。
例えば、会社からパワハラを受けている場合や、損害賠償を請求するなどの嫌がらせを受ける可能性がある場合でも、退職代行業者に依頼することで、精神的なストレスを受けることなく退職手続きを進めることが可能です。
会社を辞める際にトラブルになることが予想される場合は、労働組合や弁護士が運営しているトラブルに強い退職代行業者を選ぶようにしましょう。
転職サポートを受けられる場合がある
退職代行サービスの中には、退職手続きだけでなく転職サポートを提供している業者もあります。
転職サポートを受けられる場合、退職後に次の転職先が決まっていなくても、安心して新しい仕事を探すことが可能です。
会社に在籍しながら転職活動を行う場合、仕事と並行して転職活動を進めるため、時間に余裕がなくなることが多いですが、退職後であれば、精神的にも時間的にもゆとりを持ちながら転職活動に専念することができます。
退職代行サービスを利用する際は、転職サポートが付いているかどうかも確認し、自分に合った業者を選びましょう。
退職代行を依頼するデメリット
退職代行を依頼するデメリットは以下の通りです。
退職代行を依頼するデメリット |
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それぞれ解説します。
退職するのに費用が発生する
退職代行を利用するには、費用がかかります。
費用相場は運営元によって異なり、それぞれの費用相場は次の通りです。
運営元 | 費用相場 |
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民間企業 | 1万円~5万円 |
労働組合 | 2万5千円~3万円 |
弁護士法人 | 5万円~10万円 |
一方、自分で会社を退職する場合には費用が発生しないため、退職代行サービスにかかる費用を「高い」と感じる人も少なくありません。
退職代行サービスを利用するかどうかは、退職を申し出る際の精神的負担と、サービスの費用負担を比較して決めることが大切です。
業種によっては退職代行の利用が認められない場合がある
業種によっては、退職代行サービスの利用が認められない場合があります。
特に、公務員の場合は労働基準法が適用されないため、民間企業や労働組合が運営している退職代行業者では対応できません。
ただし、弁護士が運営している退職代行サービスであれば、公務員の退職にも対応可能な場合があります。
公務員をはじめ、特別な規則が適用される業種に勤めている方は、まず自身の業種が退職代行の対象となるかを確認し、必要に応じて弁護士が運営している退職代行サービスに相談することをおすすめします。
退職代行サービスを選ぶ際のポイント
退職代行サービスを選ぶ際のポイントは次の通りです。
退職代行サービスを選ぶ際のポイント |
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それぞれのポイントについて解説します。
依頼費用は適正額か
退職代行サービスを選ぶ際には、依頼費用が適正額かどうかを確認することが大切です。
相場よりも安すぎる、または高すぎる料金を掲げている業者には注意しましょう。
相場を逸脱した料金を掲げている業者では、料金を支払った後に連絡が取れなくなったり、後から追加料金を請求されて最終的に高額な費用が発生したりするなどのトラブルが起こりやすいです。
悪質な業者を避けるためにも、依頼費用の確認と追加費用の有無を事前に調べることをおすすめします。
労働組合や弁護士が運営しているか
退職代行を利用する際は、労働組合や弁護士が運営するサービスを選ぶと安心です。
民間企業が運営している退職代行サービスは、退職の意思を伝えるのみで、有給休暇の消化や条件交渉には対応できません。
一方、労働組合や弁護士運営の退職代行サービスは対応範囲が広く、条件交渉やトラブルにも対応可能です。
また、信頼性が高く悪質業者のリスクも低いため、特に交渉が必要な場合は労働組合や弁護士が運営している退職代行サービスを利用しましょう。
口コミや実績が豊富か
退職代行サービスを選ぶ際には、口コミや実績を確認しましょう。
口コミは、GoogleマップやXなどのSNSやレビューサイトで簡単に確認できます。
良い口コミが多いことはもちろん大切ですが、悪い口コミに対しても業者が返答している場合、利用者に対して真摯な姿勢で対応している業者である可能性が高いです。
また、公式サイトに実績を公開している業者は、過去の取引件数や成功事例を確認できるため、業者を選ぶ際の参考にすることができます。
おすすめの退職代行業者3選
おすすめの退職代行業者を3社紹介します。
おすすめの退職代行業者3選 |
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それぞれの業者の特徴を解説します。
退職代行ガーディアン
出典:https://taisyokudaiko.jp
運営会社 | 東京労働経済組合 |
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料金 | 24,800円(税込) |
代行内容 |
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即日退職の可否 | ○ |
追加料金の有無 | × |
公式サイト | 公式サイト |
退職代行ガーディアンは、労働組合が運営している退職代行サービスです。
即日退社に対応しており、会社との条件交渉に強いため、精神的に追い込まれて退職したい方や、退職時のトラブルを任せたい人におすすめの退職代行業者です。
書類未交付や嫌がらせへの対応も追加料金なしで対応できるため、安心して利用することができます。
また、退職代行ガーディアンを運営している労働組合は25年以上の運営歴があり、実績が豊富で信頼性が高いと評判です。
ただし、万が一退職できなかった場合の返金保証や後払いには対応していないため、注意が必要です。
辞めるんです
出典:https://yamerundesu.com
運営会社 | LENIS Entertainment株式会社 |
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料金 | 27,000円(税込) |
代行内容 |
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即日退職の可否 | ○ |
追加料金の有無 | × |
公式サイト | 公式サイト |
「辞めるんです」は、民間企業が運営する退職代行サービスです。
労働組合と提携しているため、即日退職や会社との条件交渉が可能です。
また、退職が完了した後に料金を支払う後払いシステムを採用しているため、「本当に退職できるか不安」という方でも安心して利用できます。
LINEを使って相談から申し込みまで完結できるほか、24時間対応しているため、いつでも気軽に相談が可能です。
ただし、「辞めるんです」には転職サポートがないため、退職後のアフターフォローを希望する場合は、別途転職エージェントなどを活用する必要があります。
退職代行モームリ
出典:https://momuri.com/
運営会社 | 株式会社アルバトロス |
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料金 |
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代行内容 |
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即日退職の可否 | ○ |
追加料金の有無 | × |
公式サイト | 公式サイト |
退職代行モームリは、退職手続きだけでなく、退職後のアフターフォローも充実している退職代行サービスです。
無料でメンタルクリニックの紹介や転職支援を利用できるため、退職後に新しい職場への準備を進めたい方に特におすすめです。
また、雇用形態によって料金が異なる2種類の料金設定がされており、パートやアルバイトの場合は安く利用できるのも特徴です。
さらに、退職できなかった場合の全額返金保証が付いているため、安心して利用することができます。
退職代行はやめとけと言われる理由についてよくある質問
退職代行はやめとけと言われる理由について、よくある質問を紹介します。
退職代行の利用が転職先や同業種の人に知られることはある?転職活動に影響はない?
退職代行業者から情報が漏れることは、基本的にありません。
ただ、同業種内でのつながりが強い場合や、転職先が以前の会社と関係がある場合、退職代行を利用したことが知られる可能性があります。
さらに、転職活動時の面接で退職理由を聞かれた際の回答次第では、転職活動に悪影響が出ることも考えられます。
そのため、退職理由はできるだけ前向きかつ正直に説明し、ネガティブな印象を与えないようにすることが大切です。
転職活動への影響を避けるため、退職代行を利用した後に転職を検討する場合は、異業種への転職を視野に入れるのも一つの方法です。
同業種内のつながりを避けることで、退職代行の利用が転職先に伝わるリスクを減らすことができます。
退職代行の利用で会社に恨まれることはある?
退職代行の利用は、会社側から良く思われない場合や、不快に感じられることもあります。
法的には退職代行を利用することに問題はありませんが、倫理的な観点から「退職代行を使って退職するべきではない」と考える人も少なくありません。
また、突然の退職によって引き継ぎが全く行われず、会社に多大な迷惑をかけることで、同僚や上司から恨まれるリスクもあります。
退職代行サービスを利用する際は、社会的にどのように見られるかを理解した上で、慎重に検討することが大切です。
退職代行サービスは違法?
退職代行サービス自体は、違法ではありません。
しかし、未払い給料の請求や有給休暇の取得交渉を、弁護士資格を持たない民間企業が行うと、違法となる場合があります。
条件交渉や請求に対応できるのは、労働組合や弁護士が運営している退職代行サービスのみです。
そのため、条件交渉や請求を希望する場合は、必ず労働組合や弁護士が運営しているサービスを選ぶようにしましょう。
一方で、「退職の意思を会社に伝えるだけで十分」という方や、有給休暇の消化や未払い給料の請求を特に希望しない場合は、料金が比較的低く抑えられる民間企業の退職代行サービスを利用するのも選択肢の一つです。
退職代行はやめとけと言われる原因・理由まとめ
この記事では「退職代行はやめとけと言われる原因や理由」などについて解説しました。
退職代行サービスは、退職に関するやりとりを全て業者に任せることができるため、「会社と一切関わりたくない」「精神的に辛くて会社に行けない」といった方にとっておすすめのサービスです。
退職代行のメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った退職代行業者を選びましょう。