2017年から新たな資金調達の方法として、仮想通貨を使った資金調達が行われるようになりました。
仮想通貨を使った資金調達には「ICO」「IEO」「IDO」の3種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
この記事では、
- 「ICO」「IEO」「IDO」の違いについて知りたい
- それぞれのメリットとデメリットについて知りたい
- それぞれの参加方法を知りたい
という人のために、「ICO」「IEO」「IDO」それぞれの特徴や参加方法まで詳しく解説します。
仮想通貨の資金調達に参加してみたいと考えている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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仮想通貨の「ICO」「IEO」「IDO」の違い
仮想通貨の「ICO」「IEO」「IDO」とは、どれも仮想通貨を使った資金調達方法のことです。
では3つの方法にどういう違いがあるのでしょうか。
大まかな違いを表にまとめてみました。
ICO | IEO | IDO | |
---|---|---|---|
購入方法 | 先着 | 抽選 | 先着 |
参加できる人 | 誰でも | 取引所の口座がある人 | 誰でも (条件が設定されている場合もある) |
仲介者 | なし | 仮想通貨取引所 | DEX(分散型取引所) |
審査 | なし | あり | なし |
取引所への上場 | 3〜5ヶ月 | すぐ | すぐ |
一つずつの特徴について、詳しく次から説明していきます。
仮想通貨のICO(Initial Coin Offering)とは
ICO(Initial Coin Offering)とは、独自のトークンを発行して資金調達を行う方法です。
この方法は、クラウドセール・トークンセール・トークンオークションとも呼ばれています。
2013年に初めてICOが実施され、日本でも2017〜2018年ごろに流行しました。
株式を発行して資金調達をするIPO(Initial Public Offering)とは違い、証券会社や取引所の審査を経る必要がありません。
ICOを行う企業は独自のトークンを発行し、それを円やドルなどの法定通貨ではなく仮想通貨で購入してもらいます。
集まった仮想通貨を取引所などで円に換金し、資金調達を行うという仕組みになっています。
仮想通貨のICOのメリット
ICOを行う企業側には、主に以下のようなメリットがあります。
- 証券会社など第三者を介さなくても資金調達が行える
- 国籍問わず世界中から資金調達をすることができる
- 投資家に対して配当を支払う義務がない
- 低コストで資金調達できる
低コストでスピーディに資金調達ができるのが最大のメリットです。
ICOへ参加する投資家には、主に以下のようなメリットがあります。
- 少額から投資できるので投資のハードルが低い
- トークンの価値が上がれば大きな利益を得られる可能性がある
トークンを購入した時よりも価格が上昇した時にトークンを売却すれば、大きな利益を得られます。
過去にはトークンの価格が300倍以上に上昇した通貨もあります。
仮想通貨のICOのデメリット
気軽に資金調達ができるICOですが、デメリットもあります。
- ICOに関する法整備が整っていない
- トークンの使い道がない場合がある
- 将来性が低かったり詐欺案件もある
ICOは審査が不要なので、実体のない詐欺案件も多くあります。
トークンを購入したものの、プロジェクトが進まずなくなってしまったとうことも。
こういったデメリットもあり、ICOの勢いも下火になっていきました。
過去のICOの成功事例
過去にICOでの資金調達に成功した事例も数多くあります。
ここでは過去のICOの成功事例の一例をご紹介します。
- イーサリアム/ETH
- COMSA
それぞれ見ていきましょう。
イーサリアム/ETH
今やビットコインに続き有名な仮想通貨ともなっているイーサリアムもICOで資金調達をした仮想通貨です。
2014年にICOが実施され、集まった資金でスマートコントラクトが実装されました。
ICOが実施された時のイーサリアムの価格は20〜30円でしたが、現在は50万円ほどにまで上昇しています。
イーサリアムのICOが大成功を収めたことが、ICOが世界で認知されるきっかけともなりました。
COMSA
日本初のICOプラットフォームであるCOMSAもICOを行って資金調達をしました。
企業が手軽にICOを始められるように、ブロックチェーンの導入やサポートを行ってくれるプロジェクトです。
COMSAは、COMSAのプラットフォーム内で使用できるCMSトークンを発行して資金調達を行いました。
投資家がCMSトークンを購入すると5〜14%のボーナスが付与されたこともあり、1ヶ月間で約100億円の資金調達に成功しました。
仮想通貨のICOの参加の手順
ICOに参加するのに必要なものと参加の流れを解説していきます。
主に以下の流れでICOに参加することができます。
- 仮想通貨取引所の口座を開設する
- 仮想通貨を購入する
- メタマスクのウォレットをインストールする
- 参加するICOを探す
- 発行されているトークンを購入する
一つずつ解説していきます。
①仮想通貨取引所の口座を開設する
ICOへ参加するには仮想通貨が必要になります。
まずは「bitFlyer」や「Coincheck」などの仮想通貨取引所の口座を開設しましょう。
口座が開設できたら、仮想通貨を購入するための日本円を入金しておきます。
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②仮想通貨を購入する
仮想通貨の口座を開設したら、仮想通貨を購入しましょう。
BTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)などの主流な仮想通貨はどこでも購入することができます。
③メタマスクのウォレットをインストールする
次に、購入した仮想通貨を保管しておくお財布であるウォレットを開設しましょう。
ウォレットは主に「メタマスク」が使われています。
メタマスクはwebブラウザの拡張機能にもなっており、Google ChromeやFirefoxなどのブラウザだと簡単にインストールができます。
ウォレットをインストールしたら、仮想通貨取引所の口座から購入しておいた仮想通貨を送金しておきましょう。
④参加するICOを探す
仮想通貨の準備ができたら参加するICOを探しましょう。
ツイッターなどのSNSや、以下のようなサイトでICOに関する情報収集ができます。
- ICO bench
- ICO COUNTDOWN
- ICO RATING
ICOを行っている企業の情報やホワイトペーパーなどをしっかりと確認し、参加するICOを決めます。
⑤発行されているトークンを購入する
参加するICOが決定したら、指定のアドレスに仮想通貨を送金しましょう。
そうすると企業が発行するトークンを受け取ることができます。
これでICOへの参加は完了です。
仮想通貨のIEO(Initial Exchange Offering)とは
IEO(Initial Exchange Offering)とは、ICOと同じく独自のトークンを発行して資金調達を行う方法です。
ICOと違う点は、仮想通貨取引所が仲介するということ。
2019年に初めてIEOが実施され、ICOに代わって使われるようになりました。
企業がIEOを実施するには仮想通貨取引所の審査が必要になります。
仮想通貨取引所の審査に通過すると企業はトークンを取引所に預け、取引所がトークンの販売や管理を行います。
仮想通貨のIEOのメリット
IEOには以下のようなメリットがあります。
- 国籍問わず世界中から資金調達ができる
- 取引所が仲介に入るので安心して参加できる
- 取引所がトークンの販売や管理を行ってくれる
- 仮想通貨取引所の口座を持っている人なら誰でも参加できる
仮想通貨取引所が間に入るので安心して参加できるというのが、IEOの最大のメリットです。
取引所の審査が入るので、ICOでよくある詐欺案件に合うこともありません。
仮想通貨のIEOのデメリット
IEOのデメリットについても知っておきましょう。
- 仮想通貨取引所の審査に時間がかかる
- 今後規制が強化される可能性も
仮想通貨取引所が仲介することで信頼性が担保されますが、その分審査に時間がかかってしまうことはデメリットになります。
ICOよりも実際に資金調達できるまでの時間はかかってしまいます。
また国内で初めてIEOが実施されたのは2021年と最近です。
法整備も整っていないので、今後規制が強化される可能性もあります。
過去のIEOの成功事例
ここでは、過去にIEOでの資金調達に成功した事例の一例をご紹介します。
- BTT(ビットトレント)
- PLT(パレットトークン)
それぞれ見ていきましょう。
BTT(ビットトレント)
BTT(ビットトレント)は初めはICOでトークンセールが行われましたが、のちにBinanceからIEOが実施されました。
BTTは販売開始からわずか18分で完売した実績があります。
先着順で販売されたため、ほとんどの投資家が購入できずに終わってしまったほどです。
IEOで販売された時よりも10倍以上の値上がりを見せた仮想通貨です。
PLT(パレットトークン)
PLT(パレットトークン)は、2021年に日本国内で初めてIEOを実施した仮想通貨です。
国内の仮想通貨取引所「Coincheck」でIEOが行われ、抽選倍率は24倍以上まで上昇しました。
日本でのIEOが成功したことにより、今後日本でIEOが盛んに行われることが期待できます。
なお2022年4月現在では、国内の仮想通貨取引所でIEOを実施できるのは「Coincheck」のみとなっています。
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仮想通貨のIEOの参加の手順
ここでは、IEOに参加するのに必要なものと参加の流れを解説していきます。
IEOへは主に以下の手順で参加することができます。
- 仮想通貨取引所の口座を開設する
- 仮想通貨を購入する
- IEO銘柄の抽選に参加する
順を追って詳しく開設していきます。
①仮想通貨取引所の口座を開設する
IEOへ参加するには仮想通貨が必要です。
仮想通貨を購入するためにも、まずは仮想通貨取引所の口座を開設しましょう。
国内でIEOを実施しているのは「Coincheck」のみなので、Coincheckで口座を開設するのがおすすめです。
口座が開設できたら、仮想通貨を購入するための日本円を送金しておきましょう。
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②仮想通貨を購入する
取引所の口座が開設できたら、IEO銘柄の購入に必要な仮想通貨を準備しましょう。
IEO銘柄の抽選に参加するには指定の仮想通貨を一定数保有することが条件である場合もあります。
保有しておかないといけない仮想通貨の銘柄や量は取引所によって異なるので、事前にきちんと確認しておきましょう。
③IEO銘柄の抽選に参加する
仮想通貨の準備ができたら、抽選期間内にIEO銘柄の抽選に参加します。
抽選の結果当選したら、自動的に仮想通貨がIEO銘柄と引き換えられます。
IEOは高く注目されているので、抽選倍率も高くなりがちです。
当選は難しいかもしれませんが、抽選に参加しないと当選しないのでぜひ参加してみましょう。
仮想通貨のIDO(Initial DEX Offering)とは
IDO(Initial DEX Offering)とは、独自のトークンを発行して資金調達を行う方法です。
IEOと違う点は、DEX(分散型取引所)が仲介するということ。
DEX(分散型取引所)とはブロックチェーン上で作動している仮想通貨取引所で、通常の仮想通貨取引所とは違い管理者が存在しません。
管理者が存在せず、ユーザー同士が直接取引きする取引所です。
そのようなDEXを用いて資金調達を行うIDOは2020年に始まり、2021年に爆発的に増加しました。
仮想通貨のIDOのメリット
IDOには以下のようなメリットが挙げられます。
- 国籍問わず世界中から資金調達ができる
- 審査がないので誰でも簡単に実施できる
- 仲介者がいないので低コストで実施できる
- 全ての取引がブロックチェーン上に記録されるので透明性が高い
ICOと同じく、低コストで資金調達ができるのがメリットです。
仮想通貨のIDOのデメリット
IDOについてのデメリットもご紹介します。
- 審査がないので中身のない案件でも通過してしまう
- 先着順のIDOが多いため公平性に欠ける
- DEX自体があまり知られていないため浸透しにくい
- 法整備がされていないため、トラブルがあっても自己責任
審査がないため、ICOと同じく詐欺案件や中身のない案件もあるデメリットがあります。
今後さらにDEXやIDOが認知され法整備も整えば、IDOがもっと広まっていくことが期待できます。
過去のIDOの成功事例
2020年に初めてIDOが実施されてから、すでに100件以上IDOが実施されています。
その中でも特に成功した事例なのが、STAR ATLAS(ATLAS)の事例です。
「STAR ATLAS」は遊ぶことで仮想通貨が稼げるNETゲーム(ブロックチェーンゲーム)です。
映画並みのきれいな映像とクオリティの高さで大人気となりました。
IDOが開始され投資家からの注文が殺到し、抽選倍率は300倍を超えるほどに。
発行されたATLASの価格は3日で130倍にまで高騰しました。
仮想通貨のIDOの参加の手順
ここからはIDOに参加するために必要なものと参加の流れを説明していきます。
IDOが実施されるDEXによって異なる場合もありますが、主に以下の流れでIDOに参加することができます。
- 仮想通貨取引所の口座を開設する
- 仮想通貨を購入する
- ウォレットをインストールする
- 参加するIDOを探す
- DEXの独自トークンを購入する
- IDOで発行されるトークンを購入する
一つずつ詳しく解説していきます。
①仮想通貨取引所の口座を開設する
IDOに参加するためには、まず仮想通貨取引所の口座が必要です。
「bitFlyer」や「Coincheck」などの仮想通貨取引所の口座を開設しましょう。
口座が開設できたら、仮想通貨を購入するための日本円を入金しておきましょう。
>>仮想通貨を始めるならコインチェック一択。
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※公式サイトに遷移します。
②仮想通貨を購入する
口座が開設できたら仮想通貨を購入します。
ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を購入しておきましょう。
③ウォレットをインストールする
次に、購入した仮想通貨を保管しておくお財布であるウォレットを開設しましょう。
IDOが行われるDEXに対応したウォレットをインストールする必要があります。
主に使用されるウォレットは「メタマスク」です。
メタマスクはGoogle ChromeやFirefoxなどのwebブラウザの拡張機能としてインストールできるので、安心して使用できます。
ウォレットをインストールしたら、ウォレットに仮想通貨を送金しておきましょう。
④参加するIDOを探す
仮想通貨が準備できたら、参加するIDOを探しましょう。
IDOの情報は、テレグラムやSNSで収集することができます。
また仮想通貨のチャートサイトである「コインマーケットキャップ」のICOカレンダーでも知ることができます。
IDOを実施している企業やプロジェクト内容をしっかり確認して、参加するIDOを決めましょう。
⑤DEXの独自トークンを購入する
IDOによっては、DEXの独自トークンを一定量保有していることが参加条件であるものもあります。
そのようなIDOに参加する場合は、あらかじめ指定のトークンを購入しておきましょう。
⑥IDOで発行されるトークンを購入する
準備ができたらIDOが実施された時にトークンを購入しましょう。
これでIDOへの参加が完了します。
トークンの購入は先着順になることが多いので、スケジュールをしっかりと確認しておきましょう。
仮想通貨の「ICO」「IEO」「IDO」の違いまとめ
仮想通貨の「ICO」「IEO」「IDO」の違いと特徴について解説しました。
「ICO」「IEO」「IDO」はそれぞれ仮想通貨を使った資金調達方法です。
仮想通貨が広まるにつれて、こういった資金調達も頻繁に行われることが期待できます。
興味を持った方は、ぜひこの記事を参考にして「ICO」「IEO」「IDO」に参加してみてください。
なお、草コイン購入におすすめの仮想通貨取引所については以下記事を参考にしてみてください。
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